猫の発情周期@GO
- スタッフのつぶやき
前回に引き続き、今回は猫の発情周期について掲載してみます。
発情周期とは、繁殖期中における発情サイクルのことです。具体的には「発情前期」、「発情期」、「発情後期」、「発情休止期」から成ります。この発情周期は、一巡するのに5~73日間と、非常に大きな個体差がありますが、多くは14~21日の間です。
①発情前期
発情前期は約1~3日間しか続かない、比較的短い期間です。
・わずかに活発になる :女性ホルモンの一種、エストロゲンの作用で、活動性が増します。
・ こすり付け行動が増える :こすり付け行動は、のどをゴロゴロ鳴らしながら爪を出し入れ
したり、身もだえしたり床の上を転がったりしたりします。妙に人懐こくなったという
印象を与えるかもしれません。
・ 「盛り」の鳴き声を発する:犬の遠吠えのような「盛り」の鳴き声を発するようになり
ます。この声をオス猫が真似し、それにメス猫が応え、さらにオス猫が応答すると
いうやりとりが見られることも。
・スプレーをする :スプレーによってオス猫をひきつけます。スプレーとは通常のおしっこ
とは違い、しっぽを上げて後方に撒き散らすように放出する尿のことです。この尿には
「フェロモン」と呼ばれる、オス猫を引き付けてやまない成分が含まれています。
②発情期
発情期は、メス猫がオス猫のアプローチを受け入れる時期です。交尾があれば約4日、交尾がなければ5~10日程度続きます。オス猫を最も受け入れやすくなるのは、開始3~4日目と言われます。
③発情後期
発情後期は、膣垢(スメア)に白血球が出現することで特徴付けられる時期です。通常は、24時間以内に終了します。
④発情休止期
発情休止期とは、メス猫がオス猫に対する関心を失う時期のことです。避妊手術で卵巣を除去したメス猫においては、1年中ずっと「発情休止期」ということになります。