入院中の栄養管理(口腔内のメラノーマの症例) 2025.04.01 セナ腫瘍科の症例 愛玩動物看護師の長谷川です。今回は前回、ご紹介した口腔内にできた腫瘍(メラノーマ)の子の入院中での栄養管理をご紹介します。手術後1〜3日目までは、胃ろうチューブという胃に直接、チューブを繋いでそこから流動食をあげました。この給餌方法は、口が使えなくなるなど様々な理由で、ご飯を食べれない場合に用いることができます。給餌する時、はじめは何をされるのか?とやや警戒をしていましたが、回数を重ねると徐々... 続きを読む
口腔内メラノーマの根治を目指して頑張るわんちゃんを紹介♪ 2025.03.18 セナ腫瘍科の症例 セナ動物病院 腫瘍科看護師の長谷川です。今回は、突然口腔内に大きなできもの(メラノーマ)が出来てしまい、根治(完治)を目指して頑張っているわんちゃんがいるのでご紹介します。13歳とご高齢なもののとても元気なわんちゃんですが、数週間前から口のできものがみるみる大きくなってしまいました。 このできものが、何なのか、悪性なのかを調べるために細胞診/組織検査を行いました。その結果、『悪性メラノーマ』と診... 続きを読む
犬猫の脂肪腫 2025.03.17 よく遭遇する腫瘍 脂肪腫とは?脂肪腫は脂肪組織の良性腫瘍で、中年齢~老齢において多く発生する皮膚腫瘍です。脂肪腫は全身のあらゆる部位で発生する可能性があり、胸部、腹部、四肢、腋窩が好発部位です。脂肪腫の大きさや形状は様々であり、成長は緩徐で柔らかい良性腫瘍... 続きを読む
猫の肥満細胞腫 2025.01.18 よく遭遇する腫瘍 猫の肥満細胞腫とは?(どんながんか)肥満細胞腫は悪性の腫瘍ですが、猫の肥満細胞腫の多くは良性の挙動(高分化)をとります。悪性度が高い場合転移再発を繰り返しますが、猫においては非常に稀です。ただし、悪性度が低くても、いたちごっこのように再発や... 続きを読む
犬猫のリンパ腫 2025.01.07 よく遭遇する腫瘍 リンパ腫とは?(どんながんか)リンパ腫は血液のがん、つまり白血病の一種であり、犬猫ともに非常に多く認められ、多中心型(リンパ節中心)、消化管型(胃腸中心)、縦隔型(胸部中心)、皮膚型(皮膚や粘膜中心)、節外型(脳や腎臓などその他の臓器)など... 続きを読む