ウサギの歯@亀山
- スタッフのつぶやき
近々、勉強会でウサギについての症例発表をすることになったので、この機会に、ウサギに多くみられる歯の疾患について少し紹介したいと思います。
ウサギの歯は、生涯伸続ける常生歯であり、高繊維の草を食べられるように発達しています。噛み方は横方向の動きに特徴づけられており、この事によって伸び続ける歯の噛みあわせが適切になるように、摩耗しています。
歯が上手く削れないと、歯の過長症や不正咬合を生じることがあり、これらの疾病は一度生じると多くの場合、治療を要します。栄養価の低い草を食べ続けて歯を削っていくことがウサギにとって必要なので、ペレットは副食程度にしてあげることが大切です。栄養価の高いペレットをあげすぎてしまうと、歯が上手く削れないだけでなく、肥満や過食、および下痢になってしまう可能性が増します。
歯の問題とそれに付随する病気は発症してしまうと治療困難であるので、ウサギに適した食事管理と、定期的な歯の検査を行って、予防していきましょう!