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ダイちゃん・ルイちゃんのお母さんより

  • 飼い主様の声

 ここにワンちゃんとモルモットちゃんの写真があります。ビーグル犬のダイキチ君、モルモットのルイちゃんです。実は、このルイちゃんはこのホームページのモデルさんとして参加してもらっています。どこに登場しているか?ぜひ探してみてください。
 話は少し他にそれてしまいましたが、ダイちゃん・ルイちゃんのご家族はとってもにぎやかです。なんと、コナン君、キュート君そしてダイキチ君の3頭のワンちゃんとチャコちゃん、クロちゃん、ラットちゃん、ランちゃん、ミュウちゃん、ミルクちゃんそしてルイちゃんの7頭のモルモットちゃんの大家族です!みんなそれぞれ個性豊かで、とても元気いっぱいです。この子達は一見特に問題がないように見えますが、実は皆さまざまな問題を抱えていて今日に至るまでオーナー様ご家族は献身的な介護や治療のために相当な時間をかけてこられました。そんなオーナー様ご家族のペットに対する真摯な姿勢は、私達・スタッフ一同も見習わないといけません。
 今回、ルイちゃんのお母さんより貴重なメッセージをいただいておりますので、ここに紹介させていただきます。 

(以下、ダイちゃん・ルイちゃんのお母さんより)

 8年程前、家庭の事情により、大阪から京都へ転居してきた我が家は、大切なペットたちのドクター探しという頭の痛い問題が解決できていませんでした。
 数ヶ月、あちらこちらの獣医さんを訪ねていた頃、当時下鴨に住んでいた弟が偶然目にした新聞のチラシを、私に持ってきてくれたのです。それが、セナ動物病院開院のお知らせでした。
 ワンちゃん3頭、モルモット5匹という大所帯。しかも、エキゾチックアニマルということでいろいろ思案していた頃でしたので、チラシにあった診療動物の中に「モルモット」を見つけたことで、「行ってみよう」とすぐ決心がつきました。
 こうやってセナさんとのご縁が始まったのですが、先生方やスタッフの皆さんも私たちの期待した通りの診療をしてくださり、予測できなかったこととはいえ時には非常識な時間にご迷惑をかけたこともありました。
 ある日、フードを購入しようと行ったペット屋さんで、寒そうにうずくまる小さなモルモットの子どもを見つけました。その子は鼻水をたらし隅っこでじっとしていました。このままでは飼い主も見つからず亡くなってしまうのでは?と感じ、娘と二人でその子を即購入。そのままセナさんに連れて行き、診察をお願いしました。ルイと名付けたその子は当時120gという小さな体、院長の診察の結果、気管支炎まで起こしていると言うこと。助からないかもしれないがやってみましょう、という言葉通り毎日の診療が始まり、急変した時には夜も遅くなってから駆け込んだこともありました。院長はお風呂上がりらしく寒い中、濡れた髪のまま病院に出てきてくださり吸入や注射など治療をしてくださいました。峠を越えてからは、スタッフの皆さんもみるみる大きくなっていくルイちゃんを温かく見守り続けてくれました。おかげさまでそのモルモットのルイちゃんも今や1kg越えのプチ肥満!家族の心を和ませてくれています。
 また、おじいちゃんモルモットのミルク君も大変お世話になりました。げっ歯目の宿命と言いますか不正咬合のため食事ができなくなり麻酔をかけて歯を切る処置をしていただいたのですが、高齢のため麻酔の覚醒に心配をされたスタッフの方がしっかりと目がさめるまでずっとそばで名前を呼んだりさすったりしてくださっている姿が目に焼き付いて本当にありがたく感じました。その後ミルク君は何度か処置を受けながら、毎日のフードを手で食べさせたり、牧草を細かく切ってお口へ入れたり様々な方法で食事の手伝いを続けたところ、驚いたことに自力で牧草が食べられるようにまでなったのです。先生方も私たちも決して諦めず、がんばった甲斐があって減っていた体重も少しずつ戻りました。当時、下の娘が受験を控えバタバタしている中ミルク君は「お母さんたちを困らせないぞ」と言わんばかりの回復ぶりを見せてくれました。ただ、どれほど頑張っても動物たちとのお別れはやってきます。最期の日の朝まで自分のお口で食べられるようになったミルク君も娘の受験の終わったその日の夕方突然倒れ家族の見守る中、天国へ旅立ちました。
 今、沢山の動物たちを育て見送ってきた私が時に感じることがあります。動物たちはいつどんなふうに私たちとのお別れを決めるのだろうと・・・。私たちが忙しく、バタバタしている時はあの子たちはじっと様子を見ているのか1人で生きようとし、私たちの時間が少し空くその時期を待ってお別れを言いにきているような気がします。あの子たちは何もかもを知っているかのような、そんなふうに思います。
 また、小さな命を大切にする先生方や他のスタッフの方々を信頼して通院する中、同じような思いの飼い主さんにも出会え、苦しむ動物たちの姿を見るのがつらい時大きな心の支えとなり本当にありがたく感じました。
 常に緊張が強いられる医療現場において、ともすれば忘れてしまいがちな温かい雰囲気がこのセナ動物病院にはあります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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