入院中の栄養管理(口腔内のメラノーマの症例)
- セナ腫瘍科の症例
愛玩動物看護師の長谷川です。
今回は前回、ご紹介した口腔内にできた腫瘍(メラノーマ)の子の入院中での栄養管理をご紹介します。
手術後1〜3日目までは、胃ろうチューブという胃に直接、チューブを繋いでそこから流動食をあげました。
この給餌方法は、口が使えなくなるなど様々な理由で、ご飯を食べれない場合に用いることができます。
給餌する時、はじめは何をされるのか?とやや警戒をしていましたが、
回数を重ねると徐々に慣れてくれヒザの上で落ち着いて給餌することができました。
(↑給餌の様子)
流動食は
I/d(ヒルズ)+チューブダイエットハイカロリー(森永)+水少量
を混ぜたものを1日4回に分けてあげました。
徐々に元気を取り戻していき、
口腔内の傷も綺麗に癒合してきたので、手術後3日目の夜からはI/d缶だんご状に丸めて直接、手からあげてみると、バクバクと美味しそうに食べてくれていました。
(缶詰のおだんご)
そこから退院するまで、何事もなく順調に回復して、お顔も綺麗になりました。
元気な姿で飼い主様の元へ帰っていくのをみるのは、とても嬉しいですね。